ストリング(ガット)選びの基礎知識【テニス】

テニス基礎知識

 

・ガットの種類が多すぎて何を選べば良いか分からない

自分に合う張り強度ってどうやって決めるの?

・張り替えのタイミングっていつが良いの?

今回はそんな悩みを解決できる記事を書きました。

本記事の信頼性

選手として10年、コーチとして10年テニスと向き合ってきました。
15歳からテニスを始めインカレ・国体・日本リーグに出場経験があります。
主な指導実績は全中・インターハイ・全日本ベテランetc

ストリング(ガット)選びの基礎知識

テニスはラケットに張ってあるストリング(ガット)でボールを打つ競技です。

ラケットが同じでも、ガットの種類や張り強度を変えるだけで、打った感触やボールの伸びが全然違うということがよくあります。

わたしもテニスを始めてしばらくの間はガットにこだわりがなく、「もっと早く正しい知識を知っていれば違ったのに!」と思うことがありました。

  • ガットの種類
  • ガットのゲージ(太さ)
  • ガットテンション(張り強度)

この3つの特徴を理解し、ご自分のプレースタイルやラケットに合ったストリングを選ぶ事で、上達速度も変わってきます。

ストリング(ガット)の種類

ストリングの種類は大きく分けて、ナチュラルナイロンポリエステルの3種類と、これらを縦横に組み合わせたハイブリットがあります。

それぞれの特徴を、できるだけ分かりやすく解説していきます。

ナチュラル

天然素材(牛の腸)で作られているナチュラルガットは、他のガットと比べてかなり高額。

大きな特徴は、マイルドなホールド性がありながら弾きも良いところです。

特徴

天然素材だけがもつ優れた伸縮性能と反発性能

優れたテンション維持力

手首、肘に優しい

価格が高い

湿気に弱く、切れやすい

「値段が高くて切れやすい」「湿気の影響を受けやすい」というイメージが強いナチュラルガットですが、近年ではコーティング技術の進化により、湿気の影響も受けにくくなり、耐久性も大幅に向上しています。

ナチュラルガットが合わないプレーヤーは、スイングが早くトップスピンで打ち込んでいくストローカーが挙げられます。

これがプロがナチュラルガットを単体で使わなくなった原因です。

こんな方にオススメ

・スイングスピードが遅め

・不快な振動、衝撃が気になる

・スライスを多用する

・ストロークよりボレー派

・手首、肘を痛めている方

・シニアプレーヤー

ナイロン

ナイロンガットはナチュラルガットの代用品として開発されました。

まだナチュラルガットの性能には追い付いていませんが、比較的に安価で、様々な特徴を持ったナイロンガットが開発、発売されています。

構造によって「モノフィラメント」と「マルチフィラメント」に分けられます。

モノ

モノフィラメントは、単芯構造をしているためシャープな弾きをするのが特徴です。

特徴

弾きが良い

値段が比較的安い

マルチフィラメントより耐久性がある

球離れが早いのでコントロールしにくい

こんな方にオススメ

・飛びを抑えたコントロール系のラケットを使っている人

・フラット系のボールを打つ人

・力のない女性やジュニア

マルチ

マルチフィラメントはポリアミド繊維を束ねたタイプのガットで、ナチュラルの構造に似せて作られています。そのため打感がマイルドなのが特徴です。

特徴

やわらかい打感

手首や肘に比較的優しい

モノに比べてコントロールしやすい

耐久性が低い

モノに比べて値段が高め

こんな方にオススメ

・比較的スイングスピードが遅い

・丁寧にボールをコントロールしたい

・力のない女性やジュニア

ポリエステル

ポリエステルガットの特徴は硬さと高い耐久性で、良い面と悪い面がはっきりしているガットです。

わたしがポリを使い始めた頃は高い耐久性だけで、すぐに性能が落ちるイメージがありました。

ただ最近では色んな特徴を持ったポリが発売されて使いやすくなり、男性上級プレーヤーの使用率はNO1だと思います。

特徴

スピンをかけやすい材質(形状による)

ボールが潰せるハードな打感

耐久性が高い

衝撃が大きい

テンション維持が悪い

※スピンのかけやすい理由
①ガットの形状が丸形多角型の違いで変わります。丸形の方が飛びが素直で、多角型は特にスピン性能が高いです。
②スナップバックといって、ガットの動き・戻りによってボールに回転がかかる現象が起きる。

この特徴からも分かる通り、使用するにはある程度のパワーとスイングスピードが必要。

力の弱い女性や16歳以下のジュニアにはあまりオススメはできません。

こんな方にオススメ

・ガットがすぐに切れてしまうハードヒッター

・スピンをしっかりかけるストローカー

・パワーのあるラケットを使い、飛びを抑えたい

・16歳以上のガットの消耗が激しい選手

ハイブリット

そもそもハイブリットとは、「ポリ×ナチュラル」「ポリ×ナイロン」など異なる材質を掛け合わせたガット張りです。

ジョコビッチなどのトッププロが使用していることもあり、上級プレーヤーが好んで使用しています。

基本的に飛びに影響するのはメイン(縦糸)、打感に影響するのはクロス(横糸)です。

ハイブリットの王道はメイン(縦糸)にポリ、クロス(横糸)にナチュラルを張る組み合わせ。

ジョコビッチやフェデラーは縦にナチュラルを張っているので、ここは好みが分かれます。

耐久性を上げたい場合、縦糸が切れるプレーヤーは縦にポリをいれます。

特徴

・単張りではできない性能の良いとこ取り

・ポリの硬さを緩和できる

・性能維持が悪い

・組み合わせ、テンション調整が難しい。

・ガットのテンションの落ち方にばらつきがあり、フレームに負担がかかる。

こんな方にオススメ

・ポリの打感をマイルドにしたい

・ナイロンの飛びを抑えたい

・ナチュラルの耐久性を上げたい

ストリングのゲージ(太さ)について

ストリングのゲージ(太さ)はボールの飛びや打球感の直結します。

一般的にガットの太さは1.20㎜~1.35㎜まで0.05間隔で販売されていることが多く、一番使用されている太さは1.25㎜になります。

1.25未満のガットの特徴

・弾きが良い

・引掛かり感が強い

・耐久性が低い

1.25㎜以上のガットの特徴

・打感がしっかりする

・飛びすぎずコントロールしやすい

・耐久性が高い

ボールが飛びすぎる方はゲージを太く、ボールに威力が欲しい方はゲージを細くすることを検討してみてはどうでしょうか。

テンション(張り強度)について

テンションとはガットを張る強さです。

同じラケットに同じガットを張っても、テンションが違うだけでかなり違う使用感になります。

一般的に50ポンドを基準にすることが多く、50ポンド以下になるほど柔らかく、50ポンド以上になるほど硬くなります。

ガットが硬くなるとボールの飛びが抑えられ、テンションを下げるとボールの飛びがよくなります。

同じテンションでも、ラケットのフレーム形状や厚さによっても感覚が変わるので、是非打ち比べてしっくり来るテンションを見つけてみて下さい!

張り替えのタイミングについて

張り替えのタイミングについては悩む方も多いと思います。

ガットは使用すればするほど消耗しますが、使用頻度が少ない方でも劣化していきます。

劣化すると弾力がなくなりボールの飛びに影響が出てきます

ガットの性能をフルに活かしたければ、小まめに張り替えることをオススメします。

特に試合に出る方は試合の前日から一週間前には張り替えましょう!

張りたての打感が気になる方、ガットの緩みが気になる方は、ショップでプレストレッチを指定すると違和感なく使用できますよ。

※プレストレッチ・・・一度強めに引いてから指定のテンションで引く事

・ナチュラル:3か月張り替え推奨

・ナイロン:3か月張り替え推奨

・ポリ::1か月張り替え推奨

・ハイブリット::1か月張り替え推奨

試合に出ない方もケガの予防のために、最低でも半年~1年で必ず張り替えましょう。

まとめ

いかがでしたか?ガットの種類や張り強度でかなり違いがありましたよね!

自分のラケットフレームやプレースタイルに合わせてチューニングするのも楽しいですよ!

試合が目標のプレーヤーは、細かいセッティングを提案してくれるガット張り専門店で張る事をオススメします。

上達するためにも、ケガを予防する意味でもガット張りに是非こだわっていきましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

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