今まで打ててたのにフォアハンドがうまく打てない!それ「イップス」かもしれません【テニス】

テニス上達【本気の方向け】

今回のテーマは「イップス」です。

テニスは、ゴルフや野球と同様にイップスになりやすいスポーツと言われています。

まず、あなたはイップスのことをご存知ですか?

イップスとは、精神的な原因などによりスポーツの動作に支障をきたし、
突然自分の思い通りのプレー(動き)や意識ができなくなる症状のことです。

僕自身も高校2年生で発症し、そこから数年間は、
大事な場面になればなるほどイップスの症状が出る状態でした。
大学生になる頃には、自分の中である程度対処法を見つけることができ、
落ち着いてプレーできるようになりました。

この記事を通して、過去の僕と同じようにイップスに苦しんでいる方のお役に立てれば嬉しいです。

それでは解説していきます。

本記事の信頼性

選手として10年、コーチとして10年テニスと向き合ってきました。
15歳からテニスを始めインカレ・国体・日本リーグに出場経験があります。
主な指導実績は全中・インターハイ・全日本ベテランetc

フォアハンドが全く打てない!

僕がイップスになったのは、高校2年生の春。

今でもはっきりと覚えていますが、
ベスト8をかけた試合の5-5の大切な場面で発症。

僕の場合は、フォアハンドがネットに届かなくなり、
ラケット面がどこに向いているのかも分からなくなって、
そのまま敗退しました。

今考えると、「勝ったら関西Jrに出場できる」
という重圧から、体が硬直したのだと思います。

当時はイップスのことを知らなかったので、
自分のメンタルの弱さを責めたし、相当落ち込みました。

その後の数カ月は、今まで打てていたフォアハンドが
ラリー練習でさえ打てなくなりました。
それも、うまくボールが打てないというレベルではなく、
腕が震えてボールが下に向かって飛んでしまう状態です。

その時は技術不足だと思い、ラケットを変えたり、
自分なりに技術改善に取り組みましたが、全く効果が出ませんでした。

次のインターハイ予選も夏のジュニアの試合も、
試合でうまく打てなかったトラウマがフラッシュバックして、
イップスの症状がさらに強化されてしまいました。

イップスを克服したきっかけ

糸口が見えないまま3ヶ月以上が経っていた時に、
父がたまたま見ていた、全仏オープン準決勝の
クエルテンVSフェレーロの試合で、
イップスを克服するヒントがありました。

技術改善で治らないと気づき始めていた僕は、
凄く感動したその試合をイメージして、
徹底的にクエルテンの真似をしてみることにしました。

すると、ミスはするもののネットに届かないレベルのショットはなくなり、
「あれ?打てるぞ!」と驚いたことを今でも覚えています。

ただ、うまく打つには条件があって、
「声」を出して打たないとしっかりボールが飛ばないのです。

そこでヒントを得た僕は、呼吸や声でタイミングを取る練習を開始します。

打ち方を意識しないことで、劇的にフォアハンドは良くなっていきました。

色々と試行錯誤した結果、夏の合宿が終わる頃には
声でタイミングを取る
・足でリズムを刻んで体が固まらないようにする
・コートに入れようと頑張らない
この条件をクリアすれば「打てる!」と、
根拠のない自信を持てるようになっていました。

このように「声を出せば打てる」という成功体験から
少しずつ自信を取り戻し、試合中にフォアが打てない状況になっても
落ち着いて対処できるようになったのです。

コーチになった今思うこと

指導者になってからもイップスに近い症状の人は何人も見てきました。

ほとんどの場合はストロークとサーブに現れるように思います。

その中でも、フォアハンドとサーブのトスが多い印象です。

選手として10年、コーチとして10年テニスをやっていますが、
ボレーがイップスになっている人は一人も見たことがありません。

あくまで僕の中の仮説なのですが、
「相手が打ったボールに対応するショット」よりも、
「自分からタイミングを決めて自発的に動いて打つショット」に
イップスが起こりやすいのでは?と考えています。

僕のお客様だけなので、少ない試行回数ではありますが、
・声や呼吸でタイミングを合わせる
・足でリズムを取って身体が固まらないようにする
・打ち方を意識しない
・入れようと考えすぎない
・できることから少しずつトライして自信をつける

このように、一定のリズムに身体を委ねて、
自然な行為が引き出せるように工夫すると
皆さん改善が見られました。

まとめ

「手が震えて打てない」状態になったら、
まず原因の把握と対策を考えましょう。

あくまでも一例ですが
・声や呼吸でタイミングを合わせる
・足でリズムを取って身体が固まらないようにする
・打ち方を意識しない
・入れようと考えすぎない
・できることから少しずつトライして自信をつける
などに取り組むことで上手く克服できるかもしれません。

一番タブーなのは
「どうしようどうしよう」とただ焦らないことです。

精神的なトラウマが原因の場合は、
技術改善にこだわると悪化しかねませんので注意が必要です。

無意識にできるようになっていた動きができなくなるのはとても辛いですが、
ネガティブな感情を再構築することが克服の近道だと僕は思っています。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

 

VIVI TENNISはブログランキングに参加してみました。是非1クリックお願い致します。


テニスランキング