なぜテニスは練習しても上手くならないのか【硬式テニス上達】

スキルUP

冒頭から唐突ですが、
最近上達してますか?

もし「順調に上達している!」
という方はこの先を読み進める必要はありません。

逆に「少し行き詰まってきたな・・・」
という方にはお役に立てる記事になっていると思います。

まず、伸び悩んでいる方にお伝えしたいのは、
「努力は簡単に裏切る」ということ。

テニスは対人スポーツですから、
ただやみくもに練習に明け暮れても
望む結果は得られません。

プロでもない限り、
練習時間は限られているので、
最短距離で上達するために
正しい知識を取り入れて実践する必要があります。

前置きが長くなってもしょうがないので
さっそく本編に入ります。

この記事があなたの上達のお役に立ちますように。

なぜテニスは練習しても上達しないのか

なぜテニスは練習しても上達しないのか・・・

それは、上達しない人の多くが
テニスを「点」で捉えているからです。

私は20年以上テニスに携わってきた中で、
伸び悩んでいる方をたくさん見てきました。

その中で最も多い失敗は
「打ち方だけに意識が向いている」
この状態を続けてしまうことです。

そもそもテニスは「線」でつながっています。

・目標設定
・各ショットの技術
・メンタル
・フィジカル(筋力・柔軟性)
・体力

・戦術(ポイント・ゲーム・セットの取り方)
・道具選び
・年間スケジュール管理
etc・・・

テニスに本気になればなるほど
やるべきことは増えていきます。

このように「線」でつながるテニスにおいて
「点」で情報収集をして
「点」で実践している方が多すぎるのです。

もうお分かりだと思いますが
「打ち方」は「点」でしかありません。

ウィークエンドプレーヤーは何をするべきか?

この記事を読んでいる方の多くは
週末プレーヤーだと思います。

そんな方は
「結局何から取り組めばいいんだ」

「そんなに色々と取り組む時間なんてないぞ」
こう感じているのではないでしょうか。

そんな方にオススメしたいのは、
打ち方よりもまず「正確なインパクト」
を意識して練習することです。

今まで
「ミスの原因はスイングが悪いから・・・」
「打ち方を変えないと・・・」

と誤解していた方は、
打ち方に意識が向きすぎるあまり
・足が動かず打点に入れない
・面の向きが悪い
こんな状態になっていることが多いです。

もちろん打ち方は大切ですが、
その前に
・ボールへの入り方が悪くないか?
・バランスを崩していないか?
・タイミングがズレていないか?
など、「正確なインパクト」
を阻害する要因を見直した方が
上達するスピードは確実に上がります。

この記事で一番伝えたいポイントは、
良いスイングだから、
綺麗なフォームだから、
相手コートにボールが返るのではない
ということ。

大袈裟でもなんでもなく、
インパクトのタイミングと
ラケット面さえ正しければ
確実に相手コートにボールは返る
ということを是非覚えておいていただきたいです。

予測や判断、フットワーク、スイング、その全てが
正確なインパクトの再現性を高める手段でしかありません。

「テニスの上達=スイングの上達」
という考え方を変えることが
上達への近道だと断言します。

では、ここからはもう少し深掘りしていきましょう。

ショットミスの原因はスイングではない

我々は本能的にボールを打つことに
一番興味を持ちます。

テニススクールで教わること、
YouTubeのレッスン動画、
本や雑誌の情報、
そのほとんどがスイングについての解説で
埋め尽くされていますから
打ち方に意識が向いてしまうのも分かります。

ですが、我々が一番興味を抱く
「打ち方」はテニスの上達や
試合結果に最も影響力を持つ
と言う訳ではありません。

当然ボールをうまく打つことは大切ですが、
「予測→判断→動き」がなくては
「打ち方」を活かすことはできないのです。

テニスは、「打ち方」よりも
「予測→判断→動き」
の方が圧倒的に重要。

分かりやすい例を挙げると・・・
「ロジャー・フェデラー選手が怪我をして一歩も動けない」
「チョン・ヒョン選手の眼鏡が壊れて目が見えない」
この状況であれば、あなたは世界のトッププロに
勝つことができます。

極端な話を例に出しましたが、
予測と判断、動きを封じられると
あの世界最高峰の「打ち方」が
役に立たないということが
お分かりいただけたかと思います。

ですから、スイング単体を鍛えるのではなく、
「予測→判断→動き→打ち方」
を順番にトレーニングしながら
「正確なインパクト」の再現性を上げていくことが
テニスの上達には必要不可欠なのです。

インパクトを正確にするには?

外側の状況を正確にキャッチする

テニスはそもそも相手ありきのスポーツ。

毎回相手から飛んで来るボールが変わるので、
ボールとの距離を正確に測らないと
うまくボールを捉えることができません。

相手のボールは
どんなスピードなのか?
どの方向なのか?
どんな深さなのか?
どんな回転なのか?など、
常に予測と判断をしなければなりません。

そのためには、
目と耳のセンサーのトレーニングが必要不可欠。

ボールとの空間的な位置の把握に必要な
動体視力を鍛えるのも大切ですし、
ボールのインパクト音、バウンド音
そしてその2つの音のリズムに敏感になることも、
ミスを減らすのに大きく貢献してくれます。

参考までに、
ボールとの距離感を合わせるために必要な
「目の使い方」
について書いた記事のリンクを貼っておきます。
目の使い方

バランス・リズム・タイミング

テニスでとても大事とされる3要素は、
「バランス」・「リズム」・「タイミング」です。

これだけ広いコートで走り回りながら
ボールを打ち返すためには、
「スイング」と「フットワーク」
を上手に噛み合わせないといけません。

動くボールに対して、
体の位置を打点に合わせる
フットワークが足りないと、
打点がズレて「バランス」が崩れてしまい、
打つ「タイミング」が合わないことになります。

難しいことに、
ただその瞬間だけガムシャラに動き始めても、
うまくいかないのがテニスの歯がゆいところです…。

つまり、普段から小刻みにステップを踏んで、
動く「リズム」を意識できると、
身体のスムーズな動きが期待できるものとなります。

私が声を大にして言いたいのは、
スイングを直す前に、まずは
バランス・リズム・タイミング
を見直して欲しいということです。

バランス・リズム・タイミングについて書いた記事です。
参考にどうぞ。
バランス・リズム・タイミング

動きのレベルを上げる

インパクトが合わない原因が、
「動きの悪さ」だという方は、
・体を鍛える(体重を落とす)
・柔軟性を上げる
これだけでも劇的に上達する可能性があります。

単純に、求めるテニスに対して
「フィジカルレベルが足りていない」
という方は多いと思います。

怪我が原因でどうしても動けない、
という方以外は「フィジカルレベルの向上」
に取り組む価値は十分にあります。

反復練習こそが上達の秘訣

正しいインパクトの再現性を上げるために
不可欠な要素。
それは反復練習です。

当たり前のことですが、
テニスのレベルが高くなればなるほど
スイングは無意識、
かつ自動的に行われるようになります。

プロテニスプレーヤーのスイングは全て
顕在意識ではなく、
潜在意識がコントロールしています。

ですが、テニスを始めて間もない方のプレーを
コントロールしているのは顕在意識。

「ここで体をターンさせて・・・」
「ラケットを位置はこれくらいで・・・」
「足はここに置いて・・・」
このように複数の顕在意識が働いて
プレーしています。

これが、ぎこちない不安定な動きが
生まれるメカニズムです。

このぎこちなさを取り除くための作業が
「反復練習」になります。

実は顕在意識と潜在意識は繋がっています。

新しい動作をする時には
顕在意識が働きますが、
ある程度完成されたら、
その動きは自動的に潜在意識に移動します。

例えば、あなたが食事をするときに
お箸の動きを無意識に扱うことができるのは、
お箸を動かす運動プログラムは
潜在意識がコントロールしているからです。

小さい頃から毎日欠かさずお箸を動かしているから
それが可能になったわけです。

そして、
その潜在意識に保存されているプログラムは
繰り返し行うことでさらに洗練されていきます。

「飽きないように色んな練習がしたい」
と考える方は多いですが、
さまざまなショットのメニューをこなすだけでは
ただの自己満足に過ぎず、
ほとんど何の進歩ももたらしません。

私は大学卒業後、
4年間日本リーグのチームでプレーしていました。

入社当時は、
「日本リーガーはすごい練習をしているんじゃないの?」
と思っていましたが、答えはノー。

驚いたのは、日本トップレベルのプレーヤーが、
誰でも知っているような簡単な練習を
テーマを定めて粘り強く反復していることでした。

黙々とサーブ練習をしますし、
リターン、ストローク、ボレーも、
飛んでくるボールを
同じ場所に打ち続けて、
「正しいインパクト」の確認しています。

さらに、どの選手もただ打つだけでなく
「狙う」ということを強く意識していました。

「狙うことの重要性」
について知りたい方は参考までにどうぞ
狙う習慣をつけよう

まとめ

この記事の内容をまとめると

・テニスは「線」でつながっている
ミスの原因はスイングではない
・最も大切なのはインパクト
・「予測、判断、動き」がなくては「打ち方」は活かせない
・バランス・リズム・タイミングを意識する
・反復練習が上達の秘訣

このような感じです。

あなたが練習の時に意識すべきは、
スイングの問題点ではなく、
「インパクト」に集中すること。

スイングを改良する前に
「ボールがラケットのどこに当たったのか」
「振り遅れか」
「振り急ぎか」
「理想のポイントでヒットできたのか」
を感じ取って修正することの方が、
圧倒的に大事です。

私がこの記事を書いたきっかけは
スクールのお客様が
間違った情報を取り入れてしまったり、
実践する順番を間違えてしまい
上達を妨げてしまう姿を目の当たりにしたからです。

最近はスマホで誰でも簡単に
YouTubeなどで情報を取り入れられる時代になりました。

それは良いことなのですが、
情報提供側もレベルに「バラツキ」があり、
「テニスが上手い人」が必ずしも
「教え方が上手い」とは限らないということ。
そして、情報を受け取る側も、
膨大の量の情報を
正しく咀嚼、
応用できない場合が多いこと。

この事実は知っておいた方が良いと思います。

情報を「点」だけで捉えても上達はしない。
テニスは「線」でつながっている。
という考え方さえ持っていれば
大きく間違えた情報を取り入れる
リスクは減らすことができます。

もし、あなたが今まで
「情報の取り入れ方が悪かった」
「今までフォームばかり気にしていた」
「練習が日替わりメニューだった」
というのであれば、
まだまだ伸びしろがありますので、
次回の練習からは
「正しいインパクト」に
ぜひ意識を向けてみてください。

もちろん週末プレーヤーではなく、
「競技」としてテニスと向き合っている方は、
「打ち方」だけでなく、
「心・技・体・理」を総合的に
バランス良く鍛えてくださいね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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みや

みや

テニス歴20年(選手10年、コーチ10年)の管理人が、上達に役立つ情報やテニスギアに関する知識を発信しているブログです。主な指導実績は、インターハイ・全日本ベテランなど、自身も国体・インカレ・日本リーグに出場経験があります。

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テニス歴20年(選手10年、コーチ10年)の管理人が、上達に役立つ情報やテニスギアに関する知識を発信しているブログです。主な指導実績は、全国中学生・インターハイ・全日本ベテランなど。自身も国体・インカレ・日本リーグに出場経験があります。

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