「あの人はすごく上手いのに勝てないなぁ」
「下手なあの人が勝った理由が分からない」
こんな風に思った事がある方って多いのではないでしょうか。
ご存知の通りテニスには”上手い人”と”強い人”が存在します。
あなたは
6ストローク全ての感覚が優れている人と
↑↑上の人より必ず1球多く返す人どっちが勝つと思いますか?
当たり前ですが、一球でも多く返す人が勝ちます。
この記事では、なんとなく分かったつもりでいる”上手い人”と”強い人”の違いを例を挙げながら解説していきますので、是非参考にしてください。
選手として10年、コーチとして10年テニスと向き合ってきました。
15歳からテニスを始めインカレ・国体・日本リーグに出場経験があります。
主な指導実績は全中・インターハイ・全日本ベテランetc
駆け引きをしよう
強い人・・・ボールスピード、ポジション取り、メンタルを管理しながら1球を大切にする
質の高いボールを打ち続けることは大事ですが、それだけでは勝てません。
実際にジョコビッチらトップ選手よりも下位選手の方が平均ボールスピードが速いというデータがあるのですが、
みなさんご存知でしたか?
ただスピードボールを打つだけでなく、いかに相手のミスを誘うショットを使った駆け引きをしているかが分かりますよね。
インカレ優勝経験のある選手と日本リーグで対戦をした時の話ですが、
攻めているのは僕なのにムーンボールでいなされて大差で敗れました。
「なんで負けたのか分からない」と正にみなさんと同じ思いをしました。
しかし、冷静になって振り返ってみると、
大事なポイントになるほど、
相手が全然ミスをしませんでした。
なので攻めないとポイントが取れないという気持ちになって
焦ってミスをさせられていたのです。
強くなるために大事なのは、
質の高いショットだけを追い求めるのではなく、
しっかりと頭を使って場面場面で適切なボールを選ぶということを頭に叩き込んで下さい。
とりあえず試合に申し込む
強い人・・・どんどん試合数をこなしたい!
強い人になるためには、
どんどん試合に出場して緊張感に慣れたり、
試合中に作戦を修正したり、
ギリギリのところでの精神がすり減るような勝負を経験しないといけません。
これはどうやっても練習だけでは養えないものです。
テクニックやスキルを身につけようというのは間違いではありませんが、
まだ試合経験がないうちは、強くなるために積極的に試合に出ていくことをオススメします。
試合数をこなすのが大変な方は、「負けたくない相手」と緊張感のある練習試合をたくさんこなしてください!
試合に近い精神状態でテニスをする習慣をつけると、強い選手に近づけるはずです。
試合前に勝敗を決めない
上手い人・・・「相手は格上選手だし厳しいかも」「相手は格下だし余裕だな」
強い人・・・「この試合に勝った方が本当に強い人!」
まだ試合をやってもいないのに、自分の中である程度勝敗を決めてしまっている人がいます。
そういう人ほど自分の力が出せなかったり、足元をすくわれたりします。
もちろん成績のあるシード選手や有名選手と当たると弱気になるのは分かります。
でも自分が目標を達成するためには、必ず倒さないといけない相手です。
相手は同じ人間ですし、完璧ではありません。
どんな相手と試合をする時も「何が何でも勝つ!」と目の前の相手を全力で倒しに行く気持ちを忘れてはいけません。
諦める事なかれ
上手い人・・・「ここから逆転するのは厳しいかもな」
強い人・・・「最後まで絶対に諦めない」
最後まで勝負は分からない!と、頭では分かっているのに0ー5になったら諦めてしまう。こんな人多いんじゃないでしょうか。
でも強い人ってどんな時でも諦めないんですよね!
僕は実際に0ー5から逆転した事も、5ー0から逆転された事もあります。
本当に勝負は何があるかわからないんです!
あなたはマイケル・チャン(錦織のコーチ)やダビド・フェレール(元世界3位)を知っていますか?
知らなければ是非YouTubeで調べてみて下さい!
彼らはプロにしては体が小さく、打ち方もかっこいいとは思わないのですが、
最後まで諦めない泥臭いプレーで世界のトップクラスの選手に勝ってしまうんです。
テニスの技術だけなら、彼らよりも優れている選手はたくさんいたと思いますが、メンタルやフィジカルの部分が本当に世界トップクラスだったのだと思います。
最後の一本まで諦めない泥臭いプレーを続けていると、いつか逆転勝ちする日が必ずやってきます。
それがあなたの成功体験になり、自信になるので「最後まで絶対に諦めない」
と心に誓って試合をするようにしましょう!
まとめ
この記事でお伝えしたかったのは、
ショットを打つ感覚が優れているからといって
勝ちに結びつくわけではないという事です。
ショットが上手いのは当たり前で、
技術・戦術・メンタル・フィジカルを総合的に鍛えていかないと
本当に強い人になることはできません。
もしあなたが強くなりたいのであれば、
是非テクニック以外の部分にも目を向けて取り組んでみて下さい。
そうすることで
「なぜあの人は上手なのに勝てないのか」
「なぜ下手なあの人が勝つのか」
その謎が解けると思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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